吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの編集長、梅本がたまに裏話なんかを書くブログ。

賞を取ったらプレスリリース!

 


こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

 

その日の記事から得られた気づきや裏話のようなものを書いていますこのブログ。

今日の記事のうち特に反応が良いのはこちら。

ユーフォニアム奏者の佐藤采香氏が第3回リエクサ国際コンクール(フィンランド)で優勝!

 

非常におめでたいお話ですね。このニュースを聞くまでは「リエクサ国際コンクール」って知らなかったんですけど。

所属事務所のコンサートイマジンさんが日本語で紹介してくれていたので助かりました。


こんな感じで賞を取るとフリーランスの方でも事務所所属の方でもお仕事が増えるんじゃないかなと思います。

なのでメジャーな賞だろうがマイナーな賞だろうが、演奏家だろうが作曲家だろうが編曲家だろうがその他の職業だろうが、何か賞を取ったりしたらご連絡頂ければ記事にしますので、ぜひぜひ。

その際に賞の概要が分かった方が良いですね。

今回の佐藤さんも先日の住谷さんも個々のSNSアカウントではもちろん反応が大きかったのですが、それでもまだまだ知らない方も多いですから、色んなメディアにプレスリリース流してみたりするのも良いかもしれません。

ちなみに「優勝」で検索かけてみたら過去には以下のような記事を出してますね。

サクソフォン奏者 住谷美帆氏がスロヴェニアの国際サクソフォンコンクールで優勝!

 

サクソフォーン奏者の上野耕平氏が第28回出光音楽賞を受賞!

 

上野さんの記事はプレスリリースの配信会社から登録媒体に流れてきたものだったと思います。

参考にしてみてください。

 

ホール主催のクラシック・イベントよ増えろ!

 

 


こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

 

その日の記事から得られた気づきのようなものを書いていこうかなと思い先週からまた趣向を変えているこのブログ。

今日の記事のうち特に気になるのはこちら。

 未就学児入場OK!イベント山盛り!アクロス・クラシックふぇすた 2018(2018/10/6~2018/10/7:アクロス福岡)

毎年恒例、アクロス福岡の「アクロス・クラシックふぇすた」です。

アクロスさんはWind Band Pressを始めた頃から情報提供を頂いていて、このイベントをご紹介するのも3回目になりますかね。(多分ね)

こうして続いているということは、ホールにとっても効果のあるイベントなんでしょう。

未就学児入場OKとか、入場無料とか、ブラスジャンボリーみたいな参加型とか、そういう「足を運びやすい」イベントが多いのが特徴的です。

何よりほとんどのイベントが入場無料だったり事前申し込み不要だったりするのが素敵。

ゴリゴリの愛好家(実際に演奏している人とか)からゴリゴリの初心者まで、幅広く対応したそれぞれのイベントがあり、イベントごとのターゲット層の設定もしっかりしている印象です。

「老若男女問わず多くのお客様に来て欲しい」といって結果的に誰もターゲットにならないようなイベントを打ってしまいがちな主催者やバンドの方はご参考にされると良いかと思います。

それはさておきこうやって続く、成功しているというのであれば、他の全国のホール施設でも同じようなクラシックイベントが広がればいいなあと思います。

アクロス福岡は大きい施設なので色々できるってのもあると思いますが、小さい施設でも近隣のホールと連携して共催しても良いでしょうし、大事なのは担当者のやる気ってところにはなるんでしょうけど、ぜひ「クラシックファン」増やして欲しいですね。結果的にそれがホールを潤すことにもなりますからね。だからこそアクロスさんは継続されているんでしょうし。

ただアクロスさんのイベントもそうですが多くの企業の協力がないとなかなか開催が難しいところもありますので、サクッとクオリティの高いものが用意できるわけではないとおもいますが、協力が得られないなら得られないでやりようはあるでしょう。プロは呼べないけど市民オケとか吹奏楽部とかを呼ぶとかですね。ノーギャラでってわけにはいかないかもしれないし、自治体とか教育委員会とか絡めたら費用をかけずに呼べるかもしれないし。

特に初心者にクラシックを楽しんでもらおうとするときにクラシック的でないプログラムを用意してしまいがちですがそれだとクラシックファンにはならないと思うので、ポップスアレンジなんかはあっても良いと思いますが、例えば「モーツァルトを聴きながら寝ようコンサート」とかね、プログラムはガチなんだけどコンセプトがゆるい、みたいなのも合っていいのかなとか思います。どうせ寝ますしね。最初から「特製モーツァルト枕」とか用意してあげてしかもそれを持ち帰ることができたりすればモーツァルトの音楽が楽しい思い出として残るんじゃないですか。それ(「クラシック」と「楽しいという感情」が結び付くこと)が何より大事だと思いますね。

イベントとしての楽しさと、クラシック音楽そのものの楽しさ、うまく組み合わせられれば面白いんじゃないかなと思います。

イベントカテゴリーから過去の色々な企画を参考にしてみるのも良いかもしれませんね。

イベント・公演

 

YouTubeを使っているならその情報も一緒に出すと吉

こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

 

ここしばらくあらためてWind Band Pressについてのお話をしていましたが、今日からはなるべく毎日その日の記事から得られた気づきのようなものを書いていこうかなと思います。

(特に何もなければ書かない)

今日の記事は下記ですね。

NHK FM「リサイタル・ノヴァ」:須貝絵里(オーボエ)(2018/7/22)

 

NHK FM「吹奏楽のひびき」:名サクソフォーン四重奏団 トルヴェール・クヮルテット(2)(2018/7/22)

 

【動画あり】オリジナルアンサンブル作品各種ほか:ウィンズスコア新刊情報(2018/7/20発売分)

 

ウィンズスコア様から頂いた情報からの気づきについて少し書いてみようかと思います。

今はほとんどの出版社がYouTubeを使っていますね。

ウィンズスコア様の場合は、情報提供時にYouTubeに参考音源を公開されていれば、提供していただく情報内にYouTubeへのリンクも含まれています。

これがあるとウェブメディアとしては助かりますね。訪問された方も発売情報と合わせてそのページで参考音源も聴けるので、サッと情報収集が可能になります。

なので(他の出版社さんから滅多に情報送られてこないですが)、出版社さんに限らず、情報提供の際にYouTubeリンクがあると、他のウェブメディアでも良い効果が得られるのではないかなと思った次第です。

あとはウィンズスコア様の場合はアレンジ作品が多いのですが、キチンと編曲者名も送ってくださるので、これも良いですね。

作品名、アーティスト名、作曲者名、編曲者名、品番、価格、そしてYouTubeリンク。

これだけ揃っていれば記事にも反応が出やすいです。

他の出版社・公演主催者の皆様もぜひご参考にされてみてはいかがでしょうか。

Wind Band Pressに記事が掲載されるには?~基本的な編集方針の裏側~


こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

 

6月からあらためてWind Band Pressについて書いています。


今日は第4回。基本的な編集方針の裏側みたいなものをご紹介したいと思います。

第1回の記事はこちら

なんでWind Band Pressを始めたのか(1)~開業までの話~ - 吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話

第2回の記事はこちら

なんでWind Band Pressを始めたのか(2)~失敗談とスタート時の話~ - 吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話

第3回の記事はこちら

Wind Band Pressを通じて何を目指したいのか~事業の理念について~ - 吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話


前回は「何がしたいねん」というお話でしたね!

まとめると

・情報が内向きな印象があるので国内も海外も関係なくフラットに扱いたい

・頑張ってる人の役に立ちたい

クラシック音楽そのもののファンを増やしたい

という感じのお話でした。


そんな中で情報の取捨選択をどうしているのかということですが、国内のお話をすると、企業からの情報(直接のご連絡またはプレスリリース)であれば、吹奏楽とか管打楽器に関連のあるものを優先的に拾っています。

管弦楽も拾う時がありますが、直接情報提供を頂いたものや、管打楽器のフィーチャーがあるイベントなどを記事にすることが多いですね。実際送って頂く情報も「今回は管打楽器フィーチャーなので」という感じのイベントだけを送って頂くことがほとんどですので、結果的にそういう形になっています。

プロの公演は団体個人を問わず、頂いたものは掲載する方針です。これは、特に若い方に、プロとして活躍されている方の音楽を体験するきっかけになれば、という想いから来ています。できれば足を運んでいただきたいのですが、そうそうなんでもかんでも足を運べるほどお時間もないと思うので(若者は忙しいですかね)、毎週何かしらの公演情報があれば、どれか「これは行きたい!」って思う演奏会もあるんじゃないかなっていう、そんな感じです。なので、実は公演情報を記事にするときはあまり原稿の向こうに大人の方を想定することはないですね。あるとしたら育児中でなかなか演奏会に行けない方ですかね。0歳コンサートとか未就学児入場可能とかいうのを見出しの頭に持ってくる時はだいたいそういう方のことを考えながら記事にしています。

音楽大学もプログラムが独特だったり本職の指揮者の方が指揮されたりする機会が多く、しかも入場料が安いし奏者の年齢も若いし、学生さんも行きやすい&勉強になることが多そうな公演があるので、これもご協力頂いている音楽大学の情報はなるべく記事にしています。

あとはなんだろうインタビューとかコラムとかは自分から声かけたりしてるやつなので・・・

そうか(今タイトルを見返しました)、どうやったら掲載されるかっていう話ですよね。

基本的には公演情報が多いと思うのですが上述の通り若い方、特に学生さんのことを念頭に置いていることが多いので、「これを聴きに行けば学生さんの上達につながるかもしれないねえ」という公演ですよね。プロは掲載するのでアマチュアの公演で考えてみますが、例えばプロの演奏者の客演があって入場無料だったら、良いですよね。タダでプロの演奏聴けますから。こういうのはだいたい掲載OKです。

プログラムが僕から見て興味深いものであれば、それも掲載することが多いです。初演があったりとかするとニュース的な要素が加味されるのでこれもだいたい掲載OKになりますね。

特に他と変わったようなところがなく、客演もなく、「やりたい曲を並べました、お客さん呼びたいです」だけだと、全部受け付けていたらキリがないのと、僕がやりたいこととも一致しないので、正直「そうですか、頑張ってください」としか言えないのですが、それでもせっかくご連絡いただいたので、大体の場合は「コンセプトはなんですか」「何がウリなんですか」などを質問させていただきますね。「コンセプトもウリもないです」ということでしたらゴメンナサイになります。掲載する意味が自分でもわからないので。うちに限らず、広報する人は演奏会のコンセプトやウリは把握しておいた方が良いと思います。演奏会情報を見た人に「時間を犠牲にしてでも行く価値がある」と思わせられないと、記事を掲載してもお客さん増えないと思いますし。

公演以外の情報提供だと、例えば「ギター・ベース用チューナー」という商品のインフォメーションを頂いてもまあスルーします。が、それが例えば「コントラバスにも使えます」ってなると話が変わりますよね。そんな感じです。


今日はこんなところですかね。

来週は何を話しましょうか・・・

ひとまずそれまではWind Band Pressを見てお待ち下さい!

吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト Wind Band Press(ウィンド・バンド・プレス)

Wind Band Pressを通じて何を目指したいのか~事業の理念について~

 


こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

 

6月からあらためてWind Band Pressについて書いています。


今日は第3回。ざっくり何を目指してるのかっていうことで、こまごま書くよりも事業理念みたいなものをご紹介したいと思います。

第1回の記事はこちら

なんでWind Band Pressを始めたのか(1)~開業までの話~ - 吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話

第2回の記事はこちら

なんでWind Band Pressを始めたのか(2)~失敗談とスタート時の話~ - 吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話

前回までは「なんでWind Band Pressを始めたのか」というお話でしたね!

まとめると

吹奏楽に絡んだ仕事してないとストレスが溜まる

・でもそんなに吹奏楽の仕事ない

・しかも育児の都合なので外働きが難しい

・じゃあ自宅で自分で何かやる

・でも資金がない

仕入れが必要なくて広告収益も見込める情報サイトはどうや

・これやで

という感じのお話でした。(失敗談も盛り沢山でしたね、へっへっへっへ)


今日は冒頭にも書いた「何を目指すか」っていうところ。

実はもうページだいぶ前に作ってあるんですけど。

Wind Band Pressが目指すこと、やりたいこと

ちょっと堅いので、こっちではふんわり別角度からまとめてみようと思います。


事業を始めようとする前後(多分前段階)で事業戦略とか事業の理念とか考えますよね。

まあ僕の場合は戦略らしい戦略もなかったのでその辺で今でも苦労しているといえばしているのですが、理念みたいなところ。

と思って過去の資料を漁ったんですが、良い感じにまとめてある資料がない(笑)

大丈夫ですか私。


元々ONSAという屋号で個人事業主として開業する際に同時に始めたのがWind Band Pressなので、Wind Band PressはONSAのミッションを達成するための第1号の事業なわけです。

そもそものONSAの根本的な立ち上げの話についてはONSAのブログでやってます。

ameblo.jp

吹奏楽関連事業を展開する「ONSA」梅本周平の吹奏楽とかマーケティングとかの話

そこでも書きましたけどここはWind Band PressのブログなのであらためてONSAのミッションを書いてみます。


クラシック音楽文化の領域において国境を取り除き世界中の距離を限りなく0に近づけること

・世界中のすべての人がクラシック音楽に親しむことが出来るよう努めること

・日本のクラシック音楽文化を広く世界に発信しこれを知らしめること

・世界中のクラシック音楽文化をあまねく日本に伝え日本のクラシック音楽文化向上に努めること

クラシック音楽に対する偏見や誤解をなくし広く一般に知らしめんとしている団体・個人の支援に努めること

・当企業自身もクラシック音楽を生活に根差した身近な音楽として認知されるよう努めること

クラシック音楽団体や音楽ホールの存続を支援しこれに協力するよう努めること

クラシック音楽を生業とするものが、プライベートな時間、家族とともに過ごす時間を十分に取れる生活ができるよう文化価値の向上に努めること、または支援をすること


以上がONSAのミッションです。

ちょうど今月でWind Band Press3年目に入る(開業3年目ですね)のですが、今も3年前もあまり変わっていない感覚としては、吹奏楽に関して言えば「情報と商品流通の流れが内向き」という感覚があります。業界内輪で盛り上がっててなおかつ日本国内にキュッって小さくなっている感じですね。

もちろん個々人では海外にどんどん出ていく人、海外から情報や商品を新しく仕入れてくる人、昔と変わらず色々いらっしゃいますが、全体的な印象としてはやっぱり内向きな感じがあります。

ですのでWind Band Pressとしてはやはり国内外関係なく、って感じでやっていきたいですね。内向きな感じでも外向きな感じでもなくフラットな感じが欲しいなと思っているところです。(とはいえ情報が集まらないと実現できない)

誰かやりたい人がいたら全部英語の海外版作りたいのですが、いかんせんお給料払えないですからね(笑)、ちょっとこの野望は後回しになっちゃいますね。

基本的には一番は「頑張ってる人の役に立つ」っていうところになるかと思うので、例えば公演やクリニックに関しては、アマチュアの方にプロの公演やクリニックの情報を伝えるだとか、そういうベクトルになってます。もちろんプロの方の収益を確保するお手伝い、という意味合いも含まれていますけれどね。

一つ一つの記事に含まれている狙いがいくつもある感じでしょうか。

最近特に想いを強くしている部分では、「クラシック音楽を聴かない人にも伝わる言葉でどう伝えようか」「クラシック音楽そのもののファンを増やすにはどうしたらいいか」というようなところです。

これをWind Band Pressの場合はどのようにして実現していくのか、まだ手探りなのですが、最近は検索からのアクセスが多いので、ちょくちょく意識するようにはしていますね。


来週は編集方針の裏側、みたいなことをお話できたらと思います。

それまではWind Band Pressを見てお待ち下さい!

吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト Wind Band Press(ウィンド・バンド・プレス)

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 今日のテーマは各種関連サイトのセールや媒体資料の更新のご案内などです。

 archives.mag2.com

吹奏楽・管打楽器の情報サイトWind Band Press編集長だより [まぐまぐ!]

 

過去に配信したメルマガも上記リンク先のページから読めると思うので、ご興味があればぜひお読みください。バックナンバーの公開をやめる時が来るかもしれないので、よろしければこの機会にぜひご登録ください!

なんでWind Band Pressを始めたのか(2)~失敗談とスタート時の話~

 

 

 

こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

 

先週からあらためてWind Band Pressについて書いています。

今日は第2回。開業時とその時の失敗しちゃったお話をしてみようと思います。

第1回の記事はこちら

なんでWind Band Pressを始めたのか(1)~開業までの話~ - 吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話

 

前回は失業保険が切れるタイミングでいくつか事業案を考えた挙句に、案の中から選んだのが、そんなに元手もかからず始められて、広告収入も期待できる情報サイトとして「Wind Band Press」だったというところで終わりましたね。

これが、まあサイトとしてはアクセスも数か月で上がって、それはそれで良かったのですが、収入面で大コケしたという話なんです。

いくつかの案の中にはこれまでやってた小売事業なんかもあったのですが(それは現在「WBP Plus!」という形で実現しています)、当時はとにかく「元手がかからない事業」ってことで広告収益モデルの情報サイトの案を選んだわけです。

Wind Band Pressという名前は特に悩んで決めたわけではなくてパパッと決めました。基本的にはその名の通り、吹奏楽のニュースを扱おうという感じでしたね。

とはいえ吹奏楽のニュースってそんなにないですよね。何かしら毎日現場で事件は起きているでしょうが、特にサイトで取り上げるようなものはないんですよ。

基本的には「吹奏楽愛好家」「吹奏楽部や吹奏楽団で楽器を演奏している演奏家」向けに、何かしらお役に立つような情報や話のタネになるような話題を提供できればなあ、という感じだったので、「もっとCD聴いてほしいな」とか、演奏会についても「アマチュアの演奏会に行くのもいいけどプロの演奏会にも行って欲しいな」とか、そういうスタンスでした。

また、「キュレーションメディア」と横文字にすればかっこいいですけど情報無断転載拝借まとめサイトみたいなのを作る気はなかったので、許可を得た情報、主催者や関係者から提供された情報のみを扱うことに決めました。この辺、僕結構マジメなんです。

とはいってもメディアサイトって運営したことないですからね。初心者です。

取り急ぎ、日本と海外の企業、プロ団体や作曲家などをリストアップして、情報提供のお願いに関するお問い合わせメールをお送りするところから始めました。

ですけど、ほとんどメール返ってこなかったですね。(未だに連絡がないところがほとんど)

「問い合わせ先を明記しているんだから問い合わせには何らかの返信をする」という僕の社会常識がひっくり返りました。未だに信じられないですけど、そういう業界なんだとしたらまあ仕方ないという感じですね。言ってもなかなか変わらないし。「検討します」の返事すらほとんどないですから、そういう文化なんだと割り切るしかないですよね。

とはいえ返しやすいメールを送れなかったのはこちらの落ち度です。これも失敗ですね。スタートでコケたのでそのままコケ続けている感じです。(その後も媒体資料を更新する度にメールでご連絡はしていますが、最初に返事がなかったところは基本的に何のリアクションもないです。この作業も悩みどころですね。時間もかかるしちょっと考えます)

この最初のメールの作業も結構大変でした。

ドメイン取得してそのままサーバーが使えてメールも使える「xdomain」というサービスで、Word Pressという無料のサイト構築サービス(正確な表現かどうかわかりませんが)を使って運営を開始しました。「xdomain」は安いしサーバー容量も問題ないしとても良いサービスです。Xサーバーを運営しているところのサービスなので安心感もありますしね。

ただメールが管理画面からのwebメールしか使えなくて、いくつものメアドをThunderbirdでまとめて管理するのに慣れていた身としては受信はまだしも送信が面倒で面倒で。同報メールソフトも使えない仕様だったので、時間ばかりかかる。結局Word Press専用サーバーで同報メールソフトにも対応しているwpXというサーバーに乗り換えました。

Word Pressのデータの移行とか検索しまくった覚えがありますね・・・とはいえスタートした頃はまだWind Band Pressしかやってなかったので時間の余裕はあったのですけど。

特にメールの返事の確率が高かったのは海外ですね。やっぱり国外に自分たちの活動を知ってもらうチャンス、ビジネスチャンスが広がるという意味で毎日のように情報が飛んできました。それ以降は自分からは送ってこない人がほとんどなんですが。「残りはサイトからニュース拾っていいよ!」って言われたもののサイトの更新がないというパターンもあります。

何よりもそれよりも失敗したのが肝心の収益です。結論からいえば「リサーチ不足過ぎ」ってやつですね。

見て頂ければわかる通りGoogleの広告を入れています。たまに広告の出稿を頂いて公演のバナーが出る時もありますね。(滅多にないけど)

これが全然お金にならないんですよ。Googleの広告は月に1万円にもならないです。もっとアクセスがないとダメみたいですね。その辺全然調べてなくて、「まあそれなりに入るだろう」って思ってたら全然入らないわけです。「あららら?」って感じですよね。これはもう大失敗ですね。

さらに肝の広告出稿、これが全然ないの。3ヶ月経った頃にはだいぶページビューもユニークユーザー数も増えてたので「広告資料も送ったしそろそろ広告出稿あるじゃろ」と思ったんですが、全然ない。

これは直接電話して聞いてみるしかねえわ、と思ってある会社に連絡して「広告どうですか」なんて話をしてたんですが、お話を聞いたらクラシック業界、金銭面でいま相当厳しいそうで、各種費用の中から真っ先に「広告費」が削られるそうです。

「ガーン!」って感じですよね。そりゃ予算から削られてたら広告出稿依頼なんて来るわけないですよ。予算に入ってないんですから。これはマジで失敗しましたね。だから広告掲載費を下げざるを得なかったし、いまだに影響があります。

僕は吹奏楽とは関係ない会社で広告出稿の担当をしていたことがあって、広告費ぶちこみまくりだったので、広告に効果がないとは思いません。ただ効果が出るようなバナーデザイン、キャッチコピー、ランディングページ、というのは必要です。それさえ出来ていれば(後はコンテンツそのものがどうしようもないものでなければ)広告を打てば打つほど儲かります。

ですが、それが出来ない現場(人材不足が最もかと思いますが)にとっては一度失敗すると「広告は効果が出ないから止めよう」ってなってしまいますよね。実際は効果ないんじゃなくて効果の出る広告を作れていないってことなんですけど。

とにかくこの業界はそういう現状であるってことをリサーチ出来ていなかったのは大失敗ですね。広告については他の業界にも展開すると稀に反応がありますが、基本的にはお断りが多いです。他の大きなサイトにすでに予算を突っ込んでたり、代理店にお任せしてたりするからかもしれませんね。その辺が今後の攻め所といえば攻め所です。

そしてJASRAC。取材に行ったときに「営利サイトにYouTube動画を埋め込む場合は国内の曲だろうが海外の曲だろうが関係なく申請と支払いが必要」ということを知って、さかのぼって申請して今でも3ヶ月毎に集計してお支払いしているんですが、収入ないのに出ていくばかりという。動画全部消して外部リンクにすれば払わなくても良いでしょうけど、そんなサイト何が面白いんだろうと思うので、これは継続しています。

ですので今はほとんどボランティアサイトと同じ状態ですね。なんだこれっていう・・・


なので今後何かやりたい人に僕の経験から言えることは「事前リサーチしっかり」です。


来週はWind Band Pressを通じて今何をしようとしているのか、みたいなことをお話できたらと思います。

それまではWind Band Pressを見てお待ち下さい!

https://windbandpress.net