吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話

吹奏楽・管打楽器の情報サイトWind Band Pressの編集長、梅本がたまに裏話なんかを書くブログ。

なんでWind Band Pressを始めたのか(2)~失敗談とスタート時の話~

 

 

 

こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

 

先週からあらためてWind Band Pressについて書いています。

今日は第2回。開業時とその時の失敗しちゃったお話をしてみようと思います。

第1回の記事はこちら

なんでWind Band Pressを始めたのか(1)~開業までの話~ - 吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話

 

前回は失業保険が切れるタイミングでいくつか事業案を考えた挙句に、案の中から選んだのが、そんなに元手もかからず始められて、広告収入も期待できる情報サイトとして「Wind Band Press」だったというところで終わりましたね。

これが、まあサイトとしてはアクセスも数か月で上がって、それはそれで良かったのですが、収入面で大コケしたという話なんです。

いくつかの案の中にはこれまでやってた小売事業なんかもあったのですが(それは現在「WBP Plus!」という形で実現しています)、当時はとにかく「元手がかからない事業」ってことで広告収益モデルの情報サイトの案を選んだわけです。

Wind Band Pressという名前は特に悩んで決めたわけではなくてパパッと決めました。基本的にはその名の通り、吹奏楽のニュースを扱おうという感じでしたね。

とはいえ吹奏楽のニュースってそんなにないですよね。何かしら毎日現場で事件は起きているでしょうが、特にサイトで取り上げるようなものはないんですよ。

基本的には「吹奏楽愛好家」「吹奏楽部や吹奏楽団で楽器を演奏している演奏家」向けに、何かしらお役に立つような情報や話のタネになるような話題を提供できればなあ、という感じだったので、「もっとCD聴いてほしいな」とか、演奏会についても「アマチュアの演奏会に行くのもいいけどプロの演奏会にも行って欲しいな」とか、そういうスタンスでした。

また、「キュレーションメディア」と横文字にすればかっこいいですけど情報無断転載拝借まとめサイトみたいなのを作る気はなかったので、許可を得た情報、主催者や関係者から提供された情報のみを扱うことに決めました。この辺、僕結構マジメなんです。

とはいってもメディアサイトって運営したことないですからね。初心者です。

取り急ぎ、日本と海外の企業、プロ団体や作曲家などをリストアップして、情報提供のお願いに関するお問い合わせメールをお送りするところから始めました。

ですけど、ほとんどメール返ってこなかったですね。(未だに連絡がないところがほとんど)

「問い合わせ先を明記しているんだから問い合わせには何らかの返信をする」という僕の社会常識がひっくり返りました。未だに信じられないですけど、そういう業界なんだとしたらまあ仕方ないという感じですね。言ってもなかなか変わらないし。「検討します」の返事すらほとんどないですから、そういう文化なんだと割り切るしかないですよね。

とはいえ返しやすいメールを送れなかったのはこちらの落ち度です。これも失敗ですね。スタートでコケたのでそのままコケ続けている感じです。(その後も媒体資料を更新する度にメールでご連絡はしていますが、最初に返事がなかったところは基本的に何のリアクションもないです。この作業も悩みどころですね。時間もかかるしちょっと考えます)

この最初のメールの作業も結構大変でした。

ドメイン取得してそのままサーバーが使えてメールも使える「xdomain」というサービスで、Word Pressという無料のサイト構築サービス(正確な表現かどうかわかりませんが)を使って運営を開始しました。「xdomain」は安いしサーバー容量も問題ないしとても良いサービスです。Xサーバーを運営しているところのサービスなので安心感もありますしね。

ただメールが管理画面からのwebメールしか使えなくて、いくつものメアドをThunderbirdでまとめて管理するのに慣れていた身としては受信はまだしも送信が面倒で面倒で。同報メールソフトも使えない仕様だったので、時間ばかりかかる。結局Word Press専用サーバーで同報メールソフトにも対応しているwpXというサーバーに乗り換えました。

Word Pressのデータの移行とか検索しまくった覚えがありますね・・・とはいえスタートした頃はまだWind Band Pressしかやってなかったので時間の余裕はあったのですけど。

特にメールの返事の確率が高かったのは海外ですね。やっぱり国外に自分たちの活動を知ってもらうチャンス、ビジネスチャンスが広がるという意味で毎日のように情報が飛んできました。それ以降は自分からは送ってこない人がほとんどなんですが。「残りはサイトからニュース拾っていいよ!」って言われたもののサイトの更新がないというパターンもあります。

何よりもそれよりも失敗したのが肝心の収益です。結論からいえば「リサーチ不足過ぎ」ってやつですね。

見て頂ければわかる通りGoogleの広告を入れています。たまに広告の出稿を頂いて公演のバナーが出る時もありますね。(滅多にないけど)

これが全然お金にならないんですよ。Googleの広告は月に1万円にもならないです。もっとアクセスがないとダメみたいですね。その辺全然調べてなくて、「まあそれなりに入るだろう」って思ってたら全然入らないわけです。「あららら?」って感じですよね。これはもう大失敗ですね。

さらに肝の広告出稿、これが全然ないの。3ヶ月経った頃にはだいぶページビューもユニークユーザー数も増えてたので「広告資料も送ったしそろそろ広告出稿あるじゃろ」と思ったんですが、全然ない。

これは直接電話して聞いてみるしかねえわ、と思ってある会社に連絡して「広告どうですか」なんて話をしてたんですが、お話を聞いたらクラシック業界、金銭面でいま相当厳しいそうで、各種費用の中から真っ先に「広告費」が削られるそうです。

「ガーン!」って感じですよね。そりゃ予算から削られてたら広告出稿依頼なんて来るわけないですよ。予算に入ってないんですから。これはマジで失敗しましたね。だから広告掲載費を下げざるを得なかったし、いまだに影響があります。

僕は吹奏楽とは関係ない会社で広告出稿の担当をしていたことがあって、広告費ぶちこみまくりだったので、広告に効果がないとは思いません。ただ効果が出るようなバナーデザイン、キャッチコピー、ランディングページ、というのは必要です。それさえ出来ていれば(後はコンテンツそのものがどうしようもないものでなければ)広告を打てば打つほど儲かります。

ですが、それが出来ない現場(人材不足が最もかと思いますが)にとっては一度失敗すると「広告は効果が出ないから止めよう」ってなってしまいますよね。実際は効果ないんじゃなくて効果の出る広告を作れていないってことなんですけど。

とにかくこの業界はそういう現状であるってことをリサーチ出来ていなかったのは大失敗ですね。広告については他の業界にも展開すると稀に反応がありますが、基本的にはお断りが多いです。他の大きなサイトにすでに予算を突っ込んでたり、代理店にお任せしてたりするからかもしれませんね。その辺が今後の攻め所といえば攻め所です。

そしてJASRAC。取材に行ったときに「営利サイトにYouTube動画を埋め込む場合は国内の曲だろうが海外の曲だろうが関係なく申請と支払いが必要」ということを知って、さかのぼって申請して今でも3ヶ月毎に集計してお支払いしているんですが、収入ないのに出ていくばかりという。動画全部消して外部リンクにすれば払わなくても良いでしょうけど、そんなサイト何が面白いんだろうと思うので、これは継続しています。

ですので今はほとんどボランティアサイトと同じ状態ですね。なんだこれっていう・・・


なので今後何かやりたい人に僕の経験から言えることは「事前リサーチしっかり」です。


来週はWind Band Pressを通じて今何をしようとしているのか、みたいなことをお話できたらと思います。

それまではWind Band Pressを見てお待ち下さい!

https://windbandpress.net