吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの編集長、梅本がたまに裏話なんかを書くブログ。

他人の人生を生きないで自分が本当にやりたいことをやる

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こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。


年始ということもあってそんなに記事が多くなかったのでブログ書きます。


昨年から随分と積ん読が溜まっておりまして、昨年の目標だった「月1冊本を読む」も脆くも崩れ、今年こそはインプットの年にすると意気込みながら、1月も33%ほど過ぎた頃にようやく本を1冊読みました。

今回読んだのはアメリカの哲学者エマソンの考えについてライトに紹介した「『自分を変える』ということ」という本です。

↓アフィリンクじゃないよ

「自分を変える」ということ アメリカの偉大なる哲学者エマソンからの伝言

なんでこの本を手にとったのか全然記憶になくて、「なんでこんな怪しいタイトルの本買っちゃったんだろう」と思いながら読み始めたのですが・・・

もともと高校の授業で哲学があったのでそこから哲学を好きになって、大学も哲学科と国文学と心理学で迷ったくらいなので(結局心理学にしました)結果的にはかなり楽しめた本です。

エマソンという哲学者については全然知らなかったのですが、アメリカの哲学には大きな影響を及ぼした人だそうです。旧来の日本文化にはなじまない考え方なので日本では定着しなかったみたいですね。

詩人でもあったそうで学者の間でも解釈が分かれるというぶっ飛んだ哲学者らしいのですが、この本でも「パラドックス」がたくさん出てきます。

ですがこの本の良いところは、「エマソン研究をしている大学教授」と「転職するか悩んでいる社会人の生徒」の二人の会話形式になっていてメチャクソ読みやすいところですね。実際にエマソンを研究したら発狂しそうですがこの本だとスッススッスと入ってきます。

吹奏楽部だろうが会社員だろうが家族だろうが、日本で組織に属するということはある種自分を殺すことです。「出る杭は打たれる」って言いますよね。

エマソンの哲学は基本的にはこれと逆です。

ざっと「これいいな」「わかる~」と思ったポイントを書き出してみます。

「自分を犠牲にしてまで他人の評価を気にするのは他人の人生を歩んでいるようなもの」

生きていると、他人からの評価を気にしたり、他人の価値観の軸で生きてしまっている時があります。だいたいそういうときはつまらないときです。エマソンは他人の価値観ではなく自分の軸で生きよう、と説いているようです。

わかる。いまでこそ僕は個人事業主として自分の裁量で自分のすることを決められるのと、元来組織の中でも流れに逆らうタイプだったので、昔に比べれば自分軸で生きていますが、それでも時に他人の人生を歩いているような感覚になることはあります。そういうときは・・・はい次。

「自分の考えを信じて自分に正直に生きること、そのためには考えることをやめないこと」

そう、他人の評価を気にして他人の人生を歩んでいる、そう感じたときには「自分の内なる声」に耳を傾け、自分が本当に好きなこと、正しいと思うこと、やりたいことをやってみる。他人の評価は一切気にしないで突っ走る。これは精神的に非常に幸福な状態だと言えます。だがしかし・・・

「何かを失えば何かを得て、何かを得れば何かを失う」

そう。そうなんです。日本の組織社会は「自分を信じて自分に正直に生きる」ことが非常に困難です。それを許容してくれる空気がありません。なので例えば自由を手にして組織を失ったりすることがあります。(クビになったりね)

僕の場合は個人事業主になって「自分を信じて自分に正直に生きる」ことがやりやすい状況を得ましたが、代わりに失ったのはお金です。

会社員なら会社のお金でバンバンやれますが(その分お金に対する意識が低い社員も多い)、個人事業主になると誰か他の人がお金を稼いでくれるわけでもないので、とにかくお金がない。応援してくれる人は幸いにして多いですが、お金がなければ一緒に事業を行うスタッフを雇うことも出来ないのでビジョンを共有した仲間もいない。

ただし引き換えに得た自由はなかなか手放せないですね。じゃあ自由だったら幸福か、というとそうでもないのがエマソン。どういうことでしょう。次。

「『自分は何をしたいのか』を考える機会がない」

「大事なのは自己信頼」だとエマソンは述べます。先に挙げた「自分の考えを信じて自分に正直に生きること」が自己信頼で、「そのためには考えることをやめないこと」が必要だと言うわけです。

だけど組織の中で忙殺されているとき、またはそれなりに上手くいっているとき、「『自分は何をしたいのか』を考える機会がない」。これが問題です。壁にぶつかったときには考えざるを得ないのですが、なんとなく流されて(周りに追従して)それでまあなんとなく生きている時には考えることもないことです。エマソン的に言えばそれは怠惰である、という。でも自分が本当にやりたいこと、本当に好きなことを見つけたとして、今や過去の実績を捨てて新しいことにチャレンジ出来るのか?

「自分が何を出来るかは、やってみるまでわからない」

でしょうね。チャレンジってそういうことですよね。やってみるまでわからない、やってみても出来ないかもしれない。でも、やらなければ一生出来ない。これすっごいわかる。僕は「人生は壮大な実験」だと思って生きているのでトライするのが好きなんですよね。

会社員時代は上司から「それをやったらどれくらい売上になるの」とか毎回詰められてましたけど、毎回「未来のことはわからないが、やる意義はある」と答えて却下されてましたので、今はのびのび実験してます。

僕の場合は、会社員や無職を経て今があるのでこの本の中の教えで「これはもう実践してるな」ということも多いのですが、仕事をする上で気づけば他人軸に寄っていってしまっている部分もあるなとか、好きなこと忘れちゃってるなとか、面白くない作業をなぜかやっているなとか、色んなことに気づくきっかけにはなりました。

他にも多くの示唆に富んだ本で、エマソン最高やなって感じなのですが、例えば新年が始まって会社や部活動が始まったけど、なんか面白くない、熱くなれない、または具体的に悩みがあるけどどうしたらいいか決められない。

そんな状況にある人にとっては、考え方のヒントになると思います。

哲学の面白いところは正解がないところです。世のほとんどのことは立ち位置によって価値がかわるのでそういう意味で世の中に正解はないのですけど、正解はないという当たり前を当たり前として教えてくれるのが哲学書です。

なのでエマソンの考え方がハマる人もいればハマらない人もいるし、置かれた状況が変わればハマり方もまた変わってくるでしょうが、本というのは本当に便利なもので、多くの挫折や失敗を経験した人がそれを経て得た知恵を数百円~千円くらいで得られるのでこんなにコスパの良いものもないんですよね。

別にこの本には正解は書いていませんが、上記のような悩みが部活動や会社である方は、読んでみると良いかもしれません。今回挙げたのはほんの一部で、本の中にはさらに細かくたくさんのことが書かれています。

人生は瞬間の連続で、いまこの一瞬は次の瞬間に不可逆な過去になります。別に自己啓発書にハマる必要はないと思います(怪しいやつ多いし)が、「考える」ことは人生において本当に重要で、そのために人間やっているようなものなので、もし今すこし時間に余裕があるのであれば、そして悩みや「自分このままでいいんかな?」というようなモヤモヤがあるのでしたら、この本はオススメです。

道を開けるかどうかは自分次第ですが、きっかけにはなるでしょう。

↓アフィリンクじゃないよ

「自分を変える」ということ アメリカの偉大なる哲学者エマソンからの伝言


今日はこの辺で。(特に裏話でもなかった)


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