吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの編集長、梅本がたまに裏話なんかを書くブログ。

戦争と平和と音楽

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↑今日の記事の最後に紹介する引田さん

 


こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。


今日は8月6日です。

広島に原爆が落とされてから75年だそうです。

朝から多くの国の大使館の方々も平和祈念公園に来られていたようです。

今日の広島は風はありますが暑いです。

この暑さの中、ありがたいことです(雨が降ってたらもっとしんどかったのでそれはそれで良かったのかも知れませんが)。


今日のブログのタイトルは「戦争と平和と音楽」。


今日は朝から平和とか戦争とかについて考えながら仕事をしていて、広島に来て10年くらいになりますがようやく「広島の8月6日」という日を過ごせるようになったかなという感じがします。

まあもともと縁もゆかりもない土地なので幼少の頃から反戦教育を受けたとか平和について考えながら生きてきたというわけでもないですからね。


昨日は昨日で「戦争」ということについて特に考えていました。


戦争、というと戦闘機だ戦艦だミサイルだみたいなイメージがありますが、それは大方の人が「戦争」という言葉から連想するイメージの一つで、大なり小なり戦争というのは有史以来(?)続いているのではないかと思うのですよね。情報戦とか外交戦とかそういうのも戦争の一つの形でしょう。


民主主義と社会主義の対立でもなんでも良いんですが突き詰めて考えると「好き嫌い」だったり「個人の趣向」みたいなのが一番小さな規模の戦争の形につながっているのかなと思います。

一見平和な日常かもしれませんが戦争と平和は表裏一体、常につながっています。

例えば運転の荒い車がいてすれ違った自転車のオジサンが「なんじゃワリャア」とかなったら規模は小さいですけどそれは「開戦の合図」なんですよ。

その火種は常に身近にありますよね。危険運転もそうだし、歩道を並走する自転車もそうだし、車道いっぱいに広がる歩行者もそう、電車のホームでぶつかってくるオジサンもそうだしすれ違いざまにメンチ切ってくる知らない人もそうです。何が誰の「気に入らない」に火を付けるかわからない。

「あの会社を倒す」と息巻いている会社は好戦的ということになるでしょうし、シェアの奪い合いをしている同業の会社は常に戦争状態です。銃で撃たれたりしてないだけで、社内のパワハラなどを苦に自死してしまう方もいますし、それも社内戦争の結果でしょう。

その一方で友達と話してわっはっはと笑っているときは平和を感じるでしょうし、空が青いのも平和だし、草が緑なのも平和なんだと思います。娘が学校から持ってきた鉢にはトマトが植えられていて、毎日新しいトマトがポコポコなってます。平和です。トマトは平和。


「音楽」も平和の象徴だと僕は考えています。平和な国、地域、状況下でないと自由に音楽が出来ません。ときの権力者などから隠れてこっそりやることは出来るかも知れませんけど(東ドイツのロックみたいですね)。

音楽を聴いて「この野郎ぶっ○してやる」とかいう気分になる人を僕はあまり知りません

過去にそういう人もいましたがそれは原曲へのリスペクトを欠いたような吹奏楽アレンジにキレてその場にいたアレンジャーに怒りを爆発させていた、という感じでした。

こういう人もいます、演奏に怒るオタクはいますが、基本的には音楽を楽しめる環境というのは平和です。平和だから簡単に怒れるのかもしれませんね。

という感じで戦争と平和は表裏一体です。戦争は好き嫌いが発端ですからね。

平和を祈るということは戦争をなくすということに近い感覚だと思うのですが、自分も戦争をしかける可能性があるということを理解することが平和への第一歩かもしれません。まずは自分の身の回りに平和を、というところです。

音楽なんてのは本当に好き嫌いの分かれる趣味(人によっては仕事)で、戦争の火種でもあるのですが、やはり聴く人も演奏する人もそこに平和を求めているとは思うんですよね。一緒に演奏する人が二人以上になればそれこそいつ小さな戦争が起きてもおかしくないのですが、元は平和の追求にあるのかなと思います。

とりとめのない文章になってしまいましたが皆さんなりに「戦争と平和と音楽」について考えてみて頂ければなと思います。

音楽をしていれば好き嫌い(意見の相違といったりもしますが結局は好き嫌いです)でぶつかることも多々あるわけですが、「カッとなってやった」とならないように、それをどう平和的にお互いに納得できるように解決していくか落とし所を探すように事前に約束事として「冷静に○○する」みたいに決めておくのもいいかもしれませんね。

僕は「きれいな心の人がきれいな音楽を紡ぐ」とか「思いを乗せれば届く」とか全然思わないんで、そこは冷静に楽曲にアプローチしてほしいんですけど、音楽を通じた人付き合いについても同じように「今ココにアンタがいてよかったよ」みたいな感謝の気持ちをもってやれば、戦争を内包しながらも平和であり続けることは可能ではないかと思います。

せっかく好きなことをしているのですから、楽しく平和にやりたいですよね。罵倒されながら演奏なんてしたくないですけどね僕は。

ということで今日は2016年のこの記事を再度ご紹介します。

前半は平和とかの話ではないのですが、話しているうちに先方から平和の話が出てきて、さすが警察官やで、と当時ハチャメチャだった僕は感心しきりだったですね。(今でも好戦的なのでほんとマジで僕ダメだなとへこむんですけど)

何か考えるきっかけになれば嬉しいです。

「音楽と平和を愛する心を持っていてほしい」 インタビュー:広島県警察音楽隊 引田洸洋 巡査長 - 吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト Wind Band Press