こんにちは!
Wind Band Press編集長/ONSAの梅本です。
今週あたりは卒業式がありました、という方も多いかと思います。
春は別れの季節、そして出会いの季節でもありますね。
学校を卒業すると吹奏楽部だけではなくて学校のOB・OGになります。本格的なOB・OGの仲間入りですね。
学校を卒業したあと、4月から新しいフェーズに入ってより多くのことを学ぶことになります。そういった学びを後輩に還元したいと思う人も出てくるでしょう。
特に新しい社会(中学校、高校、大学、職場、一般バンドなど)で吹奏楽を続けると、多様な価値観がドーンと入ってくるので、気付きの連続で、後輩に教えたくてウズウズするかもしれません。
ですが気をつけたいのは「ウザいOB・OG」にならないことです。
自分が現役の時、いませんでしたか?ウザいOB・OG。僕も散々悩まされました。
では良いOB・OGとは何か?ということを考えてみたいと思います。
自分が現役の時を思い出して「こういうOBは嫌だな」と思うだけでは不十分です。
「自分がされて嫌なことは他人にするな」ということはよく言われると思います。これも大事ですが、もっと大事なのは「相手が嫌がることはするな」です。
例えば「自分はOBに指導されても嫌じゃなかった、だから後輩も指導されたいはず」というような思い込みにはまるのが最も危険です。
前にWind Band Pressにこういう記事を出しました。
現役生の自主運営を尊重し、部活動が楽しく充実したものになるように。千葉県立長生高校吹奏楽部OB会の取り組み - 吹奏楽・管楽器・打楽器・クラシック音楽のWebメディア Wind Band Press
元々はアンケート集計記事を作ろうと思っていたのですが、ご回答いただいたのが千葉県立長生高校吹奏楽部OB会さんだけで、じゃあもうちょっとお話を伺ってみようと少し深堀りしてみたものです。
OB会の運営の見直しや、現役との接し方など色々と参考になるインタビューになっていますので、この機会にご一読頂ければ幸いです。
新しいフェーズで多くのことを知れば知るほど、「自分があの頃にこれを知っていればなあ」と思い、母校に足を運んであれこれ言いたくなったりするものですが、現役生との信頼関係があってこそ口出し出来るというものです。
僕が考える良いOB・OGの条件は、「金は出しても口は出さない」「演奏会には足を運ぶ(チケットはちゃんと買う)」です。
OB会などを通じての資金援助はするけど、もう自分のバンドではないので現役の活動には口を出さない。
求められたら手伝えばいいと思うのですけど、求められない限りは自分からは近づかない方がいいと思っています。もう自分のバンドではないですから。でも演奏会には足を運んで、演奏を聴いて、という形で応援はしたいですね。そして思うところがあっても何も言わずに会場を去るのです。
別れの季節は出会いの季節、母校のOB・OGになると同時に、新しい社会では新人になります。早く新しい居場所を見つけることですね。
付かず離れず、必要とされた時にはスッと手を差し伸べる、そんな先輩でいたいものです。