吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの編集長、梅本がたまに裏話なんかを書くブログ。

部内でのイジメ、セクハラ、人間関係についてのお話

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こんにちは!

Wind Band Press編集長/ONSAの梅本です。

2021年5月28日です。


いま部活動が出来ている学校と出来ていない学校があると思うのですが、今日は「部内でのイジメ、セクハラ、人間関係についてのお話」というタイトルで書いてみます。

コロナ以降、芸能人の方がなくなったり、先日も適応障害のお話が出たり、芸能人ではなくても若年層の死亡原因の中で自殺の割合が増えていたりと、主にメンタル面でかなり悪い状況が続いているように思います。

僕自身、2020年から「だがしかし前に進むんだ」と全力疾走してきましたが、先々週くらいでしょうか、急にプッツリと糸が切れたようになってしまって、凄く苦しんでいました。今までの人生で最も「自殺」について考えていた時期だと思います。

太陽の光を浴びている間は大丈夫なのですが、夜になると辛くなる、という状況で、最終的には仕事仲間の人に時間を取ってもらって、たわいもない話をして、それがきっかけで闇から抜け出せました。

このあたりのメンタル面のことについてはブログの他の記事でまとめているのでまた後でリンクしますね。


さて「部内でのイジメ、セクハラ、人間関係についてのお話」です。

平時でも「部内でのイジメ、セクハラ」はあるでしょうし、集団である以上「人間関係の悩み」は尽きません。これは社会人吹奏楽団でも同じかもしれません。

そして今はメンタル的に安定しない時期なので、活動できないのはそれはそれでストレスが溜まりますが、活動できていても、友達に厳しくあたってしまったり、いつもよりもギスギスしてしまうこともあるかもしれません。

イジメの問題は部内だけでなく学校内全体でもありますし、会社内でもありますよね。

どんなときも味方でいてくれて、話を聞いてくれる友達がいればだいぶ楽なのですが、バンド内で小さなグループがいくつも生まれると分断が起きる可能性もあり、派閥を作るのもいかがなものかというところ。なかなか難しいですよね。

イジメの線引きも当事者だけでは難しいところがあります。

例えば上級生から後輩への「いじり」。

上級生はイジメているつもりはなくてあくまでも「いじり」だと言うけれど、下級生からしたらそれは「イジメ」かもしれません。

かといってそういう事案を見かけたときに、他の下級生が先生にそれを言うと、「チクリ」と捉えられて、新たなイジメにつながる可能性があります。だから「あれはイジメじゃないか」と先生に相談するのは、自分にとってもリスクが高く、なかなか言い出せないと思います。

「いじり」については、上級生が同じ学年内で、見かけたときに「それはいかんぞ」と注意するように決めておくのもいいかもしれません。「自分がされて嫌なことはしない」と教わってきたかと思いますが、これは日本の思想に大きな影響を及ぼしている儒教の考え方が元になっていると思います。年上を敬う、などもそうですね。

ですが、これだけではイジメ(いじり)は止めることが出来ないと僕は考えています。「自分がされて嫌なことはしない」だと、「自分はそれをされても別に嫌じゃない」ことをやってもいいということになってしまいます。そうではなくて、自分がどう思おうが、「相手が嫌がることはしない」に考えをシフトさせましょう。

そして「相手が嫌がること」をしている上級生がいたら、上級生内で「おまえそれはいかんぞ」と止める、という決まりを作っておくのです。見てないところで陰湿なイジメが行われることもあるので完全に止めることは出来ないかもしれませんが、少しはマシかもしれません。僕たちの人生・社会は常に「ベスト」な方法が見つかるわけではありませんが、「マシなほうを選択する」ことで少しずつ良くしていければいいのかなと思います。

イジメや人間関係に関する相談窓口があります。もし誰にも相談出来ない場合は連絡してみてください。

▼子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm


大人のいじめについてはこれといった相談窓口が見つからないのですが、下記が近いかもしれません。

法務省の人権相談窓口

http://www.moj.go.jp/JINKEN/index_soudan.html

大人の場合、あまりにひどい場合には弁護士事務所に問い合わせてみるのも良いでしょう。

 

セクハラについてはWind Band Pressでも記事にしていますので、一旦参照していただきたいのですが、学内となるとちょっと事情が違うかもしれません。

若い女性奏者がよく遭遇する迷惑行為とそれへの対策(男性奏者も必読!) - 吹奏楽・管楽器・打楽器・クラシック音楽のWebメディア Wind Band Press

 


学内・部内でのセクハラの多くは教師から受けるものかもしれませんね。上級生から下級生へ、という場合もあるかもしれません。立場を利用した厄介なやつですね。

各自が外部で頼れるところを用意しておくと良いのかなと思います。上記の記事内にもありますが、下記のような窓口が良さそうです。

厚生労働省:ハラスメント悩み相談室

https://harasu-soudan.mhlw.go.jp/

みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル)※法務省管轄

http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken20.html

あとは上述の「子供のSOSの相談窓口」でも相談に乗っていただけるかも。

▼子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm


先生からのセクハラであれば教育委員会の連絡先がわかればそこに告発するなり警察に相談するのも良いでしょうが、自分がセクハラされたと自分で言うのはキツイんじゃないかと思うので、友達が気づいてあげられたらいいのかなと思います。


人間関係の難しさは、生きている以上、一生何かしらつきまとうものではあるのかもしれませんが、いま辛い、という時には上記のような相談窓口に相談することのほか、どうしても合わない場合はそのバンドから「離れる」というのも考えたほうが良いかなと思います。

ただ単に楽器演奏や吹奏楽をやりたいだけなら他の一般バンドに参加するという手もあります。学生でも受け入れてくれる地域のバンドがあるかもしれません。

また、学校内で、楽器演奏とは別に楽しく部活動をしたいなら、他の部活動に入って楽しく過ごすことも大事だと思います。その期間もし楽器演奏や吹奏楽ができなくなっても、またいずれ再開出来る時が来ます。学校の吹奏楽部だけがこの世のすべてではないので、嫌な目にあって胃を痛めながら活動するくらいなら、そのバンドからは離れてしまったほうがいいんじゃないかなと思います。


世情的に皆がストレスを抱えてギスギスしがちな昨今。逃げ道も回り道もすべて道です。まずはご自身の心身の健康を第一にしてほしいと思います。


メンタル関係の相談窓口をまとめた記事があるので、辛い時はぜひこういった窓口を活用してみてください。

心がしんどいときに相談できたりする窓口一覧【おもに新型コロナウイルス関連、10代向け】 - 吹奏楽情報サイトWind Band Pressの裏話

 

 

部活として良いチームを作る、という面ではこの記事も参考になるかもしれません。よろしければご一読ください。みんなで良いチームを作りましょう!

どうやって「良い組織」「良いチーム」を作るか?「チームビルディング」の考えを吹奏楽部・吹奏楽団に応用してみる話について伺いました - 吹奏楽・管楽器・打楽器・クラシック音楽のWebメディア Wind Band Press

 


これはこれで結構大変で、特にパートリーダーの負担が大きいんですけどね。僕も大学を卒業した後で後輩からしょっちゅう「パートがうまくまとまらない」と相談を受けていましたが、本当に難しい。

でもそうやって相談することで気持ちが落ち着くこともあるので、卒業した先輩を頼るのもいいですね。(男性は解決策を考えがちで女性は話を聞いてくれるという傾向があるそうなので状況に合わせて頼る先輩を変えてみるのも良いかもしれません)