吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの編集長、梅本がたまに裏話なんかを書くブログ。

クラシック音楽を盛り上げるために(2022/4/28メルマガバックナンバー)




こんにちは!

Wind Band Pressの梅本です。


お久しぶりのブログですが・・・

言いたいことをメルマガで言ってしまっていることが多いので、バックナンバーをしばらくやっていこうかと思います。

今日は2022/4/28のメルマガバックナンバーです。


-----------

最近ちょっと色々と考え事をしていて、その中にクラシック音楽を盛り上げるためにはどうすればいいか」というものがあります。

Wind Band Pressを運営しているのは僕一人で、屋号はONSAというのですが、ONSAにはミッション(企業理念のようなもの)があり、それに沿っていくつかの事業を展開しています。

Wind Band Pressももちろんミッションに沿った事業です。

最初は雑多な情報サイトから始めて、いまはそれをやめてメディア的な形に変わったり、状況を見ながら細かいところは変わっていますが、根っこは変わっていません。

Wind Band Pressの目的としては、吹奏楽をメインコンテンツに据えていますが、「クラシック音楽を盛り上げましょう」ということになります。

それがWind Band Pressで出来ているのかどうかは自分でもよくわからないのですが、盛り上げるといってもいろいろあって、例えば

・既存の愛好家の仲間内での盛り上がり

・愛好家ではない人も巻き込んだ盛り上がり

というのがパッと思いつくところです。


僕がいまやりたいのは後者なのですが、愛好家ではない人を巻き込んで盛り上げる、というのは、もっとわかりやすい言葉にすると

「人気のあるものにする」

ということだと思うんですよね。

人気ってなんだろうというと、読んで字の如しで、

「人気(ひとけ)がある」

ってことだと思います。


今よりも多くの人がクラシック音楽というコンテンツを楽しむ、そういう状況を作りたいわけです。


よく「若者の○○離れ」とか言いますが、それって結局、人気(にんき)、人気(ひとけ)がそのジャンルやコンテンツから減ったということなんでしょう。


じゃあどうやったら人気が出るのか。

そのきっかけは様々で、例えばバスケットボールが人気になったのは漫画のスラムダンクの影響でした。

当時僕は中学生でしたが、サッカー部や野球部、帰宅部まで多くの生徒がなだれをうってバスケ部に転部したんです。

あの勢いはすごかったです。

一気に校内で最も人気のある部活になりました。

とはいえ、なんでもかんでも漫画やアニメにすれば良いというものではなくて、バスケの場合は「スラムダンク」という漫画そのものに、多くの人をトリコにする魅力があったんですよね。

決してバスケ愛好家だけで楽しむ漫画ではなくて、愛好家とそうでない人の垣根を大きく超えた。

SNSもない時代にですよ。

そのくらい影響力のあるコンテンツが出れば、クラシックも人気が出る可能性はあります。

のだめカンタービレなんかはそれに近いですよね。

あの頃はクラシック愛好家も増えたと思います。

ラ・フォル・ジュルネでものだめでクラシックに興味を持ったと思われる「クラシック初心者」みたいな客層が多かったです。

ただ、その後続かなかったのは、クラシック愛好家が鑑賞マナーにうるさかったり、初心者に対してマウントをとったり、とにかく初心者からして愛好家がウザかったんだと思います。

せっかく興味を持ったのに、「村人」からいじめられたら楽しめないですよね。


で、最近特にSNSを見ていて思うのは、クラシック愛好家の中に、「言葉が汚い人」が結構多いなということです。

誹謗中傷とまではいかなくても「ちょっとキツイ言葉で攻撃してんなー」と思うことはあります。

愚痴も言いたいときはありますし別に個人的な軽い愚痴くらいなら気にならないですけど、他人に対しての攻撃性が高い。

これは他のジャンルでも同じですけど。

(他ジャンルのアカウントとか見るともっとヤバイときもある)

そういうやり取りが日常的にされているジャンルに、わざわざ飛び込みたいと思うか?と考えると、多くの人は

「うわあ、クラシック音楽興味あるけどこれは絡みたくないなあ」

ってなるんじゃないでしょうか。


だから、例えば「吹奏楽部の部員を増やそう!」と言ったところで、肝心の吹奏楽系アカウントがキッツイ言葉でツイートしていたり、引用ツイートで口撃していたり、マナー講師みたいなのが多かったりすると、まあ、嫌ですよね。そんなところに入るのは。


これは他のジャンルでも同じなのですが、人気をだしたい、愛好家の人口を増やしたい、とおもったら、まずは愛好家自身が「愛好家ではない人が入りやすい空気」をだしていかないといけないと思うんですよね。

その最初の段階として、汚い言葉やキツイ言葉で他人を攻撃しないとか、楽しみ方を限定するような(マナーとか)活動をしないとか、最低限の人としての「嫌われない振る舞い」「愛される努力」というものが必要なんじゃないかなと思います。

もちろんそれだけで人気が出るわけではないので、楽しく交流して、面白そうな情報を互いに発信して、「徳」を積んでいくような感じになると、スラムダンクのような大きなきっかけがなくても、徐々に村の外から移住者が増えるんじゃないかなと思います。


すでに楽しそうにやっている人もたくさんいますけど、ネガティブな言葉や振る舞いは目立ちますからね。

受け手にすごく嫌な感情を芽生えさせるので。


僕も攻撃的な年頃があったので他人のことを言えた義理ではないのですが、最近は「最低限、楽しそうに見えないと人は増えないな」という考えに至っています。

楽しそうな情報>ネガティブな情報

という状況になれば良いのですが、どうも今は

楽しそうな情報<ネガティブな情報

になっているような気がします。印象ですけど。


「何が嫌い」

より

「何が好き」

で自分を語れば良いんじゃないかな。


皆さんはいかがでしょうか。


もし「結構自分攻撃的だな」「好きより嫌いで語ることが多いな」と思い当たる節があれば、少し見直していただければ、吹奏楽も、それ以外のクラシック音楽も、「盛り上がる」ことにつながっていくのではないでしょうか。

少なくとも、盛り上がりの芽を摘む機会は減らせるかと思います。

-----------

以上、メルマガバックナンバーでした。

Wind Band Pressのメルマガの登録はこちらから。

Wind Band Press新メルマガ購読申し込みページ

 

仕事に関係あることないこと色々語ったり語らなかったりします(あいまい)。


では良い週末を!