吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの編集長、梅本がたまに裏話なんかを書くブログ。

アマチュア楽団のチケットは有料がいいのか無料がいいのか

 

 

 

こんにちは!

Wind Band Pressの梅本です。

ちょくちょく僕の考え事などを流しています。

結論があるわけでもなく正解があるわけでもないのですが、だからといって考えないのもどうかなあというところで、日々色々と考えることがあります。

今日は

「アマチュア楽団のチケットは有料がいいのか無料がいいのか」

というタイトルです。

今回も結論も正解もないですが、ちょっと考えてみましょう。

 

皆さんの所属する楽団(または部活動)の演奏会チケットは有料ですか、無料ですか。全席指定ですか、それとも自由席ですか。

ただシンプルに「多くの方に聴いて欲しい」という目的で演奏会を開催する場合、有料にしなければいけない理由はなく、無料のほうが聴衆として参加するハードルは下がりますので、地域の一般の方も含めて多くの方に聴いていただける可能性は高まります。

ですが演奏会の開催および運営にはめちゃめちゃお金がかかるので、部費や団費ではまかなえない場合もあります。

お金のことを考えたときに、アマチュアの楽団でも儲けようと思う人もいれば、少しでも費用の負担を減らしたい(自分たちで負担するけど先々の負担金を減らしたい)という人もいれば、好きでやってるんだし全部自分たちで持とうよ、と考える人もいます。

どれが正解というわけではなくて価値観の違いでもありますし、演奏会の目的が何なのかによっても変わってくる話かなと思います。

ですからまずは演奏会の目的がいくつかあるなかで、どの目的を優先順位1位にするか、よくよく考えてみる必要があります。

目的がぼんやりしている場合(毎年やってるからなんとなく、など)は、「何を目的に我々は演奏会を開催するのか」ということをリストアップすることから始めると良いでしょう。


僕が大学生の頃、それまで定期演奏会は無料でやっていたようなのですが、チケットは必要だったのかな?申込みを頂いて、チケットを発送して、ということをやっていたんじゃないかと思います。

ホールによっては「全席指定にしてください」と言われることもあります。

大学4年の定期演奏会で、広報部長をしていた友人が「無料でチケットを配ると来ない人がいる、有料にしたほうがチケットの価値が上がりドタキャンも減るのではないか」と主張し、試験的にチケットを有料にしました。

別にそれで来場者数が減ることもなかったようなので、部の会計としては多少助かったかもしれません。

でも無料だったらもっとたくさんの人が来てくれたかもしれません。こればかりは「if」の話なのでわかりません。

思い返すとこのときも演奏会を開催する目的は特に定義されていなかったように思います。学生主体のバンドですし、「毎年の恒例行事だから」という理由で開催しているわけです。

やはり目的と手段がごちゃっと混ざるとおかしなことになります。混ぜるな危険。

チケットを有料にするか無料にするかは手段であり、その前提として目的がなければ、部内、団内で揉めます。なんで揉めるかというと目的と手段が明確に提示されていないので個々人の「価値観」それは突き詰めて考えれば「ただの好き嫌い」なのですが、それがぶつかるからです。

団の代表、執行部というところは、そういうことが起きないように、演奏会を開催する目的と、その手段としてチケットを有料にするのかしないのか、そういう説明を団員に向けて行うべきでしょう。

その他の運営に関する様々な面で、この「目的と手段の説明」は行うべきですが、今日はチケットの話なので省略します。(例えば普段の練習でもその日の目的と手段は説明したほうが良いと思います)

最近は「無料だけど申込みが必要」という演奏会が増えてきたような印象があります。もともとはコロナの関係でそういった個人情報を把握する必要があり、需要に応えるようなサービスが出てきたということなんでしょうが、今はどうなんでしょうね。

今でもそれが必要なのかどうか。何かあったときのために個人情報を取得しておきたいという狙いはあるのかもしれませんが、「ふらっと演奏会に行く」という体験がしにくくなっているような印象もあります。

無料でも昔に比べるとハードルが上がっているような印象ですね。

昔知り合いの演奏会を聴きに行ったとき、その団体は有名団体でもないし、お金もないし、ちょっと不便な場所にある公民館みたいなところで演奏会をやっていたんじゃないかと思いますが、地域住民と思しきおじいさんがヨタヨタと入ってきて好きな席に座って聴いてたんですよね。で、気づいたらふらっといなくなったりしている。

すごくいいなと思ったんですよね。ファジーな感じというか。

それがいい、そうしなさい、という話ではないですよ。そのバンドはどちらかというと地域密着型だったので、そういう光景を見て「いいね」と思ったという話です。

目的と手段がバチッとハマッていれば、地域の人がふらっと入ってくるのも問題ない、むしろ歓迎という場合があるのです。

ですから、チケットを有料にするのか無料にするのか、有料の場合はいくらにするのか、無料の場合は事前申込しないと入れないようにするのかしないのか、そういった手段の詳細を決めるためには、まず「目的」の明確な設定が必要なのかな、と思います。

ホールによって「全席指定にしてください」「顧客情報を取得してください」など対応が変わると思いますので、そこはホールに合わせないといけないのですが、それはまた後でそれに合わせて各手段を調整していけばいいだけの話です。

目的を先に決めていれば、どのホールでやるのがいいのかということも決まってくるかもしれませんね。地方だとホールが多くないので選択肢がほとんどないかもしれませんが・・・

 

結論も正解もない話ですが、今日はこの辺で・・・

 

とまあこんなことを日々(日々でもないけど)考えています。

ストア運営、企画、プロモーションなど各種ビジネスのアドバイザー業務も承りますので、「助けて~!」とか「一緒に考えて~!」という方は下記よりご相談ください。

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それではまた次回!