吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの編集長、梅本がたまに裏話なんかを書くブログ。

喉元過ぎれば熱さを忘れる、ではなく(2022/6/17メルマガバックナンバー)




こんにちは!

Wind Band Pressの梅本です。


言いたいことをメルマガで言ってしまっていることが多いので、バックナンバーをしばらくやっていこうかと思います。

今日は2022/6/17のメルマガバックナンバーです。


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さて今日のメルマガのタイトルは「喉元過ぎれば熱さを忘れる、ではなく」。


辛いことがあってもそれを忘れることが出来る、というのは生きていく上で必要な脳の機能だと思います。

ずっと辛い気分を引きずっていたら人間生きていられませんからね。

とはいえ、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉もあるように、その忘却機能が悪いほうに働くこともあります。


例えばSNSの誹謗中傷。

先日のサッカー日本代表戦のあとも特定の選手に対してなかなかひどかったですね。

サッカーファンからすると「あれくらい言わないと成長しない」ってことなのかもしれませんが・・・

木村花さんがSNSの誹謗中傷を苦にして亡くなられたのが2年前ですが、もう多くの人はそれを忘れたかのようで、怖いなーと思ったものです。


80年代くらいは一般人がテレビに写ろうとカメラを向けられたらピースをするような時代で「一億総タレント時代」などと呼ばれていた気がしますが、いまは「一億総評論家時代」ですね。

それが厳しい言葉に繋がっているのかなと思います。


何事も、古くに学び新しきを知る、そんな精神でありたいものです。


今はコロナも「もういいんじゃないの」的な雰囲気も漂っていますよね。

でもそれはコロナ前の世界が戻ってきたということではありません。

色々な行動が変わっていますから、コロナが落ち着きを見せていても今はもう別世界、というわけです。

サル痘の話もありますし、戦争も起きています。

非常事態であることは変わっていません。


そんな時期だからこそ、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」にならずに、この数年間大事にしてきたものについて、あらためて考えてみるのも良いのではないでしょうか。


コロナ禍にWind Band Pressで企画した以下のインタビューシリーズは、今読んでも響く言葉ばかりで、ご自身も大変な時期にご協力いただいた皆様には心から感謝するばかりです。

ぜひあらためて、もう一度、読んでみて下さい。

大事なものを壊してしまわないように。


▼コロナ禍を私たちはどう生きたか~未来に残すそれぞれの記憶~
https://windbandpress.net/category/column/interview/survivor


バーンアウト燃え尽き症候群)にどう対処するか
https://windbandpress.net/category/column/interview/barnout

 

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ではまた次回!


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色々な吹奏楽の楽しみ方(2022/6/10メルマガバックナンバー)




こんにちは!

Wind Band Pressの梅本です。


言いたいことをメルマガで言ってしまっていることが多いので、バックナンバーをしばらくやっていこうかと思います。

今日は2022/6/10のメルマガバックナンバーです。


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さて今日のメルマガのタイトルは「色々な吹奏楽の楽しみ方」。


先日悲痛な報道があり、それについてTwitterなんかでは多くの方が色々な意見を発していますが、何が良い、何が悪い、という「正解」はないんだろうな、というのが僕の印象です。

コンクールを神聖化するのも違うし、コンクールを悪とするのも違う。

コンクールに出ていないバンドが善、ってわけでもないと思います。

極論のほうがバズりやすいので、そういう論調になりがりなのかもしれませんが・・・

練習がキツイと覚悟して入った人もいれば、そうでない人もいます。

悩みも状況も人それぞれ違うので、十把一絡げにするのも危険かなと思います。


ただ、演奏以外にも色々な吹奏楽の楽しみ方がある、と思いますので、嫌な思いをしてまでそのバンドにいる必要はないかなとも思います。

会社もバンドも、精神的に追い詰められると「辞める」という選択肢が頭からなくなってしまうので、簡単に「辞めればいいじゃん」と言えることでもないのですけど。

追い詰められる前にその社会(団体や組織)から離れておくのがベターかなと思います。

もし辛いことがあって誰かに聞いて欲しい、でも組織の中には打ち明ける相手がいない、親兄弟にも言えない、という場合は、外部の機関を使うのも良いと思います。

ブログでまとめてあります。

 

部内でのイジメ、セクハラ、人間関係についてのお話 - 吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

 

心がしんどいときに相談できたりする窓口一覧【おもに新型コロナウイルス関連、10代向け】 - 吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの裏話

 


吹奏楽部や吹奏楽団に入られた方は、吹奏楽や楽器を楽しむために入ったはずなので、その自分の心を大切にして欲しいですし、人生を楽しい時間にして欲しいと思います。


もし周りに辛そうな人がいたら助けになってあげてください。「仲間がいる」というだけでもだいぶ気が楽になるでしょう。


部活や団をやめたらもう吹奏楽を楽しめないのでは・・・と思いがちですが、いろんな形で吹奏楽を楽しんでいらっしゃる方は大勢います。

今のバンドが辛いのであれば、次のご縁があるまで、違う楽しみ方をするのも良いかなと思いますよ。

例えば・・・

■聴く、買う

演奏会を聴きに行く、CDやサブスクで演奏を聴く、という形で吹奏楽を楽しむ人はたくさんいます。

僕も今は演奏はしていないので聴くだけですね。(売るという形で関わっていますが)

CDは最近は売れませんが、スコアはよく売れます。

スコアを読むのを趣味にするのも素敵ですよね。


■吹く

一人で楽器を吹くのも、それなりに楽しいです。

バンドにいると忙しくて出来なかったあんなソロ曲、こんなソロ曲を楽しむことも出来ますよね。

Wind Band PressのストアのWBP Plus!でも、ソロ楽譜がよく売れます。

地元の一般の方や、学校の部活に馴染めなかった学生と一緒にアンサンブルを組んでみるのも楽しいかも。


■書く

演奏会の感想を書いたり、CDのレビューを書いたり、何かテーマを決めて書く、というのも楽しみ方の一つですね。

演奏と同じで、文章も表現ですからね。


■応援する、紹介する

地域の吹奏楽団なんかを、間接的にでも応援できることもあります。

「推し」とでも言うんでしょうか。

SNSで宣伝されているものをシェアするのも応援でしょうし、演奏会に行くのも応援です。

依頼演奏なんかで屋外で演奏していたら大きな拍手を送ってあげるのも応援かもしれません。

ただ、あくまでも部外者なので近づきすぎないことが重要です。

あしながおじさん的な・・・


などなど。


こういう活動で吹奏楽を楽しんでいる方は、SNSなどですぐに見つかると思うので、どんな楽しみ方をしているのか覗いてみるのも良いですね。

(別に「友達」になる必要はないと思いますけど、そこは任意)


なんにしても、他人の価値観が自分と違うのは当たり前で、それは悪いことではないので、「おまえは間違ってる!」というように他人を攻撃することがないようにしましょう。

リアルでもSNSでも。

攻撃や誹謗中傷というのは、するのもされるのも凄いストレスだと思うんですよね。

戦争のきっかけって元をたどれば価値観の相違だったりすると思うので、言葉づかいを含めて、発信には気をつけたいところです。


自分の人生を楽しく出来るのは自分だけですから、より楽しくなるように舵取りをしていけると良いですね。

 

なんだかんだで、辛いときに救ってくれるのは「話を聞いてくれる人がいる」というところかなと思うので、親でも友人でも誰でもいいので、一人で抱え込んでしまいそうになったら誰かに話しを聞いてもらうのがいいのかな。

誰もいなければ上記のブログへのリンクから機関を探して相談してみましょうね。


僕の場合は割とロックやポップスの歌詞から元気をもらうことが多いですね。

オススメは高橋優さんです!(激推し)

www.youtube.com

 

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昔の友は今も友(まれに例外あり)(2022/6/3メルマガバックナンバー)




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さて今日のメルマガのタイトルは「昔の友は今も友(まれに例外あり)」。

大五郎のCMですね。僕あの歌好きなんです。


このメルマガを読んでくださっている方は、吹奏楽とかクラシック音楽の愛好家の方が多いと思いますので、それに絡んだ話をしていきたいなとあらためて考えているところです。


今日は「吹奏楽やってて良かったな」という話。


Wind Band Pressのエッセイやインタビューでもお世話になっている、ユーフォニアム奏者の今村耀さんのツイートで知ったのですが、5月締め切りで「事業復活支援金」という制度がありまして。

コロナ要因で売上が落ちてる事業者に、条件を満たせば支援金あげますよという、国の制度です。


これを申請するために、行政書士とか会計士とかに「事前確認」という書類チェックなどをしてもらう必要があります。

国の事業復活支援金のページに掲載されていた、家の近くの行政書士に連絡したら、「一見さんお断り」。

まさかでしょ。じゃあなんで掲載されてんのよ・・・

次にその人から「他の人を紹介するから連絡してください」という半強制的な命令的な指示があり、ちょっと離れた事務所に問い合わせ。

そこも国のページに掲載されていて、「リモートOK」だったので、遠いけどいいか・・・なんて思っていたら、回答はまさかの「書類全部持って来い、忙しいから予約は1ヶ月後、金払え」でした。

これ、遠回しに一見さんお断りなんじゃ・・・


ここでハッと思い出しました。

リモートでOKなら、知り合いの会計士に頼めばいいのでは?

その会計士は大学の吹奏楽部の後輩で、僕と入れ替わりで大学に入ったトロンボーンの人です。

僕は大学に5年間通ったので、大学時代から彼とは交流があって、前に楽譜も買ってくれました。

とにかく会計士的にもめちゃめちゃ有能なんですよ。
メルマガも役立つ情報が満載だし。


彼に問い合わせてみたところ「やりますよ!」と一言でOK。

すぐに書類のPDFをメールで送って、翌週にはリモートで「事前確認」です。

もちろんもう社会に出たら先輩後輩もないので僕も敬語で話します。


広島の近場の士業の方に断られ、神奈川の若い会計士に救われる。

いやもう大学で吹奏楽入ってて良かったな、留年したのも無駄じゃないな、そんなことを思いました。

そして先日無事に支援金振り込まれまして、来月借金返済予定です。

マジ感謝。

苗村くんという人なんですけど。

みなさんも、もし何か困ったら苗村くんまで・・・

トロンボーンも吹ける会計士、苗村くんまで・・・

▼なえむら総合会計事務所

なえむら総合会計事務所 | 企業の成長/再生/承継/創業の支援を専門とする会計事務所です

 


大学時代の吹奏楽部の友人には助けられることが多いです。

昔の友は今も友・・・

という人には大変お世話になっております。

なので友達はたくさん作っておくと良いですし、学校を卒業した後も大事にすると良いです。

いつどこで助けられるかわかりませんし、何より話すのが楽しいですよね。


ただ、稀に友じゃなくなる人もいますね。

社会に出たらそれぞれ違う価値観、違う生き方をしていくので、そこでズレが生じることはあります。


ケンカ別れしちゃうこともありますが、まあそのへんは時が解決してくれることもありますから、あまり悩まずに「合わなかったな」ってことで流して生きていこうと思います。

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過去をただの過去にしないために(2022/5/13メルマガバックナンバー)




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Wind Band Pressの梅本です。


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今日は「やりきる」というお話をしたいと思います。

最終的に件名の「過去をただの過去にしないために」というお話につながっていきますよ。


僕は新卒で入った会社がコピー機などの法人営業をしている会社で、僕は主にコピー機の法人営業をしていたのですが、「即戦力」という言葉が流行った時代で、今で言うとOJTというんでしょうか、特に研修らしい研修があるわけではなくいきなり現場、という会社でした。


自分で片っ端から中小零細の会社に電話をかけ、社長さんにアポをとって、自分でコピー機を売り込みにいくという仕事です。

原則として、「営業は1回で、その場でリース契約書を書いてもらえ」という方針だったので、「後日また・・・」ということは許されませんでした。


たまにアポイント専門のパートさんが取ったアポイントが回ってきて、「ここに行ってきて」となることもあります。


そのパターンのアポが回ってきて、相手と話したこともない状態で、どこか工場のような会社の事務所に行ったことがあります。

コピー機が欲しいという話だったのですが、相手が社長さんでなかったこともあって受注に至らず、その会社を失礼してから上司に連絡を入れました。

「すみません、失注しました」

すると上司から

「わかった。で、おまえは『やりきった』のか?」

と返ってきました。

このとき僕は「やりきった」の意味がわかりませんでした。一瞬考えて、「受注=やりきった」という意味かと思いました。成果を出すのが「やりきる」ことだと思ったのです。

なので、

「いえ、やりきってないです」

と答えました。

そうしたら、

「ふざけんなよおまえ。やりきってないならもう一度行け!やりきれ!」

とめちゃめちゃ怒られました。

半べそをかきながら再度会社に行き、

担当者の方に

「すみません、もう一度お話を聞いて頂けませんか」

と言ったのですが、今度は担当者の方に怒られました。

「今は要らないって言ったでしょ!何度も来ないでよ!もう来るな!」

別の半べそをかきながらまた上司に電話をします。

僕「すみません、もう来るなと言われて話が出来ませんでした」

上司「やりきったのかよ」

僕「受注してないです」

上司「そうじゃなくて、やりきったのかよ」

僕「(意味がわからんな)・・・やりきったっていうのはどういう・・・」

上司「もういい、おまえ一回帰ってこい!」

ガチャ切りされました。

そしてトボトボと会社に戻り、上司に話を聞きました。


上司は僕がその会社で唯一尊敬している上司だったのですが、彼によると、

「受注したかどうかは関係ない。おまえが全力を出し切って、これ以上提案することはないってところまで行けたのか、それが『やりきる』ってことなんだよ。で、おまえは今日『やりきった』のか?」

そういう意味だったのかと。

僕は提案自体はこれ以上何も言えないところまでやっていたので、

「やりきりました」

と答えます。

すると上司は

「だったら良いんだよ。俺はおまえにやりきって欲しいんだよ。受注するかどうかはいろんな事情もあるからダメなときもある。でも結果よりも、自分がやりきったかどうかが大事なわけ。意味わかる?お疲れさん!」

と言って、一件落着です。


あれからもう20年くらい経ちましたが、僕は未だにこの教えを守っていて、常に「やりきったか?」と自問しています。


僕はまだ40くらいの若造なので、「人生とは」を語るようなことは出来ませんが、振り返ってみれば僕の過去は後悔ばかりです。

「あのときああしていれば良かった」

そんなことがたくさんあります。


だから今日をやりきるんです。

出来ることを出来る範囲で精一杯やりきる。

これ以上できない、やれることはやった、と、結果がうまくいかなくてもやりきる。

自分の中で「やりきって」いれば、その過去も「良い過去」になります。

なんの悔いもない。

 

最近は国内外のコンクールの情報も手に入りやすいですので、日本の吹奏楽コンクールに限らず、ソロコンテストや作曲賞などいろいろなコンテストに出ることもあると思います。

その時に、「1位になれたか」「金賞を取れたか」ということよりも、

「やりきったかどうか」

を重視してほしいなと思います。

出来る範囲で精一杯やればいいだけなので、他の人と比べる必要もないし、うまくいく必要もないです。

「やりきった毎日」の積み上げが、明日への自信や希望になるんじゃないかなと思います。


夜が明ければ朝が来て、また新しい一日が始まります。

人生でやりたいことすべてをやるのは無理です。

やりたいことに対して可処分時間が足りないからです。

だからこそ毎日をやりきる。

人生にやり残しがあっても、毎日をやりきる。

後悔のない日々を送るためにはこれしかありません。

過去を「後悔ばかりの過去」から「良い過去」に変えたほうが毎日が楽しくなるでしょう。


うまくいかない日があるのは当然です。

一人で生きているわけではないですから。

環境や事情というものがあります。


それでも「やりきって」いれば、「さ、次いってみよう」と新たなスタートを切ることができるでしょう。


皆さんの今日が「やりきった」今日になりますように。

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クラシック音楽を盛り上げるために(2022/4/28メルマガバックナンバー)




こんにちは!

Wind Band Pressの梅本です。


お久しぶりのブログですが・・・

言いたいことをメルマガで言ってしまっていることが多いので、バックナンバーをしばらくやっていこうかと思います。

今日は2022/4/28のメルマガバックナンバーです。


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最近ちょっと色々と考え事をしていて、その中にクラシック音楽を盛り上げるためにはどうすればいいか」というものがあります。

Wind Band Pressを運営しているのは僕一人で、屋号はONSAというのですが、ONSAにはミッション(企業理念のようなもの)があり、それに沿っていくつかの事業を展開しています。

Wind Band Pressももちろんミッションに沿った事業です。

最初は雑多な情報サイトから始めて、いまはそれをやめてメディア的な形に変わったり、状況を見ながら細かいところは変わっていますが、根っこは変わっていません。

Wind Band Pressの目的としては、吹奏楽をメインコンテンツに据えていますが、「クラシック音楽を盛り上げましょう」ということになります。

それがWind Band Pressで出来ているのかどうかは自分でもよくわからないのですが、盛り上げるといってもいろいろあって、例えば

・既存の愛好家の仲間内での盛り上がり

・愛好家ではない人も巻き込んだ盛り上がり

というのがパッと思いつくところです。


僕がいまやりたいのは後者なのですが、愛好家ではない人を巻き込んで盛り上げる、というのは、もっとわかりやすい言葉にすると

「人気のあるものにする」

ということだと思うんですよね。

人気ってなんだろうというと、読んで字の如しで、

「人気(ひとけ)がある」

ってことだと思います。


今よりも多くの人がクラシック音楽というコンテンツを楽しむ、そういう状況を作りたいわけです。


よく「若者の○○離れ」とか言いますが、それって結局、人気(にんき)、人気(ひとけ)がそのジャンルやコンテンツから減ったということなんでしょう。


じゃあどうやったら人気が出るのか。

そのきっかけは様々で、例えばバスケットボールが人気になったのは漫画のスラムダンクの影響でした。

当時僕は中学生でしたが、サッカー部や野球部、帰宅部まで多くの生徒がなだれをうってバスケ部に転部したんです。

あの勢いはすごかったです。

一気に校内で最も人気のある部活になりました。

とはいえ、なんでもかんでも漫画やアニメにすれば良いというものではなくて、バスケの場合は「スラムダンク」という漫画そのものに、多くの人をトリコにする魅力があったんですよね。

決してバスケ愛好家だけで楽しむ漫画ではなくて、愛好家とそうでない人の垣根を大きく超えた。

SNSもない時代にですよ。

そのくらい影響力のあるコンテンツが出れば、クラシックも人気が出る可能性はあります。

のだめカンタービレなんかはそれに近いですよね。

あの頃はクラシック愛好家も増えたと思います。

ラ・フォル・ジュルネでものだめでクラシックに興味を持ったと思われる「クラシック初心者」みたいな客層が多かったです。

ただ、その後続かなかったのは、クラシック愛好家が鑑賞マナーにうるさかったり、初心者に対してマウントをとったり、とにかく初心者からして愛好家がウザかったんだと思います。

せっかく興味を持ったのに、「村人」からいじめられたら楽しめないですよね。


で、最近特にSNSを見ていて思うのは、クラシック愛好家の中に、「言葉が汚い人」が結構多いなということです。

誹謗中傷とまではいかなくても「ちょっとキツイ言葉で攻撃してんなー」と思うことはあります。

愚痴も言いたいときはありますし別に個人的な軽い愚痴くらいなら気にならないですけど、他人に対しての攻撃性が高い。

これは他のジャンルでも同じですけど。

(他ジャンルのアカウントとか見るともっとヤバイときもある)

そういうやり取りが日常的にされているジャンルに、わざわざ飛び込みたいと思うか?と考えると、多くの人は

「うわあ、クラシック音楽興味あるけどこれは絡みたくないなあ」

ってなるんじゃないでしょうか。


だから、例えば「吹奏楽部の部員を増やそう!」と言ったところで、肝心の吹奏楽系アカウントがキッツイ言葉でツイートしていたり、引用ツイートで口撃していたり、マナー講師みたいなのが多かったりすると、まあ、嫌ですよね。そんなところに入るのは。


これは他のジャンルでも同じなのですが、人気をだしたい、愛好家の人口を増やしたい、とおもったら、まずは愛好家自身が「愛好家ではない人が入りやすい空気」をだしていかないといけないと思うんですよね。

その最初の段階として、汚い言葉やキツイ言葉で他人を攻撃しないとか、楽しみ方を限定するような(マナーとか)活動をしないとか、最低限の人としての「嫌われない振る舞い」「愛される努力」というものが必要なんじゃないかなと思います。

もちろんそれだけで人気が出るわけではないので、楽しく交流して、面白そうな情報を互いに発信して、「徳」を積んでいくような感じになると、スラムダンクのような大きなきっかけがなくても、徐々に村の外から移住者が増えるんじゃないかなと思います。


すでに楽しそうにやっている人もたくさんいますけど、ネガティブな言葉や振る舞いは目立ちますからね。

受け手にすごく嫌な感情を芽生えさせるので。


僕も攻撃的な年頃があったので他人のことを言えた義理ではないのですが、最近は「最低限、楽しそうに見えないと人は増えないな」という考えに至っています。

楽しそうな情報>ネガティブな情報

という状況になれば良いのですが、どうも今は

楽しそうな情報<ネガティブな情報

になっているような気がします。印象ですけど。


「何が嫌い」

より

「何が好き」

で自分を語れば良いんじゃないかな。


皆さんはいかがでしょうか。


もし「結構自分攻撃的だな」「好きより嫌いで語ることが多いな」と思い当たる節があれば、少し見直していただければ、吹奏楽も、それ以外のクラシック音楽も、「盛り上がる」ことにつながっていくのではないでしょうか。

少なくとも、盛り上がりの芽を摘む機会は減らせるかと思います。

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「情報提供」の投稿フォームに項目を追加しました

 


こんにちは。台風のため今日は引きこもり、Wind Band Pressの梅本です。

さきほど「情報提供」ページの投稿フォーム、「▼演奏会の場合は下記にもご記入ください」という項目の中に「Wind Band Press読者へのメッセージ」という項目を追加しました。

任意の項目なので書かなくても良いのですが、演奏会を通じて何を伝えたいのか、何を聴いてほしいのか、何を体感してほしいのか、などなど熱い想いをアピールするのに使っていただければと思います。

演奏会などの情報提供ページはこちら

その演奏会、実はとても重要な情報が隠れていませんか?Wind Band Pressではプロアマ問わず情報提供を受け付けています! - 吹奏楽・管楽器・打楽器・クラシック音楽のWebメディア Wind Band Press

 

「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」最新情報の動画で使われた吹奏楽曲「アルヴァマー序曲」とは?




こんにちは!

吹奏楽・管打楽器のウェブメディアWind Band Pressの梅本です。

昨日(2022/8/3)の夜はちょっとした騒ぎでした。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」最新情報についてのプレミア公開があったのですが、その中で吹奏楽ではわりと有名な曲「アルヴァマー序曲」が使用され、吹奏楽ファン&ポケモンファンはなかなか盛り上がったのではないでしょうか。

この動画の中で使われています。(音楽が始まるところから再生するようにしています)

youtu.be

これまで吹奏楽を聴いたことがない、または興味がなかった人でも「この曲かっこいいな」と思われたかもしれませんね。

アルヴァマー序曲(Alvamar Overture)」は、アメリカの作曲家ジェイムズ・バーンズ(James Barnes)が作曲した1981年の楽曲です。「アルヴァマー」というのは当時カンザス州にあったゴルフ場の名前なんだそうです。カンザス州で行われた音楽祭のために書かれた曲のようですので、そういうつながりなんでしょう。よく知らないけど。

だいぶ前の楽曲ですが、日本でも当時はたくさんの海外の吹奏楽曲がCDに収録され発売されており、アルヴァマー序曲は日本でもヒット曲となりました。今でも演奏される(であろう)ロングセラーとなっています。

国内で初めて録音したのは、東京佼成ウインドオーケストラ、指揮は汐澤安彦氏です。このときの録音が、楽譜の指定よりテンポが速く、日本では速いテンポで演奏されることが多いように思います。

ポケモンの動画の中で使われているのは全曲ではなく抜粋です。テンポも速いですが、作曲者のバーンズ自身は「日本のバンドのテンポは速すぎる」と言ったとか言わないとか・・・

それはさておき、吹奏楽管弦楽、または弦楽四重奏などの室内楽、そしてピアノやギターなど、クラシック音楽は基本的にアコースティック楽器を使います。

コンサート(ライブ)ではPAなどを通さずにホールの響きを使って音が完成するという側面もあるので、Youtubeにもたくさん動画がありますしCDも売っていますが、やはりライブで聴きたいジャンルの音楽です。

もしポケモンファンの方で、この動画で「アルヴァマー序曲かっこいいな」と思われた吹奏楽未経験の方や、吹奏楽って何?という方(地域や学校などによってはブラスバンドと呼ばれます、いわゆる「ブラバン」です)は、お近くの吹奏楽部や吹奏楽団が「アルヴァマー序曲」を演奏する機会があれば、ぜひライブに足を運んでみて頂ければと思います。

おそらくプロアマ問わず多くの演奏会情報が投稿されるのは「コンサートスクエア」というサイトだと思います。

コンサートスクウェア(クラシック音楽情報)

 

「コンサートを探す」というページの中に「コンサートを絞り込む」という箇所があり、キーワードが打ち込めます。

いまのところ「アルヴァマー序曲」「アルヴァマー」「アルバマー」で検索しても演奏会がヒットしないのですが、こういったサイトに演奏会情報を投稿しない楽団も多いと思います。

地域の吹奏楽部、吹奏楽団であれば、演奏会を行う時期に町中のいろいろなところに告知ポスターを貼る場合もあります。そこに演奏予定の曲目があらかじめ記載されています。

また楽団のウェブサイトにも情報が掲載されている場合もあります。

もし今回の動画で吹奏楽を知った方がいらっしゃいましたら、お近くで「アルヴァマー序曲」のライブが聴けるチャンスがあればぜひライブに足を運んでみていただきたいと思います。

もちろん曲ではなくてサウンドに惹かれた、ということであればどんな演奏会でも楽しめると思いますので、上記のコンサートスクエアなどでお近くの地域の演奏会を探してお出かけしてみてください。

春夏秋冬、どこかで誰かが演奏会を行っています。

今回のようなきっかけで、新しく「吹奏楽の演奏会に行ったよ」という方が増えたら嬉しいです。

 

 

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